理事長挨拶

ふじのくに文教創造ネットワーク 理事長挨拶

 

私は、ふじのくに・静岡で生まれ育った一人です。

私の半生を振り返れば、直接産んでもらった両親、育ててもらった家族、お世話になってきた親戚・隣人・友人・学校の先生や先輩後輩・会社の上司や先輩後輩など大勢の皆様のおかげで今の私があるといえるのですが、もっと視野を広げてみると、私を育んでくれたのは、静岡という土地であり、この地に根付いている“文化”によって育てられたという強い実感があります。豊かな心を育んでくれるものの中で、その土地の文化は、とても重要かつ大切なものであると感じています。

40代半ばに差し掛かろうとしている私ですが、最も働き盛りと言われる40~50代の今を、育ててくれた静岡のために何か恩返しができないかとかねてから考えてまいりました。教育業界に身をおいたサラリーマン時代とオリジナリティを追求し続けている独立後の挑戦を通して得た貴重な経験を糧に、ふじのくに・静岡オリジナルの文化事業を発信していく構想を抱くに至り、残りの生涯のすべてを、FCNの事業目的成就のために注ぎ込む覚悟と決意を固めています。

静岡が育んできた文化に誇りを持ち、先人の成した偉業や功績に敬意の念を抱き、音楽をベースに世代とジャンルを越えた共感の輪を広げていきながら、次世代に継承していくことができる生涯学習環境を創造することを通して、地域社会の活力源の一つになれればという思いを強くしています。そして、FCNが今後築き上げていくものは、FCNメンバーやサポーターの皆様はもとより、県民の皆様、そして全国全世界の皆様共有の財産となることを切に願うものであります。

この度、一般社団法人ふじのくに文教創造ネットワークの設立にあたり、ビジョンに共感し共に立ち上がって頂いた法人役員の皆様をはじめ、多大なるご支援ご協力をいただいた皆様に心より御礼申し上げます。そして、FCNの事業に共感いただき応援してくださる皆様とともに、第一歩を踏み出すことができますことを心の底から嬉しく感じております。

富国有徳の理想郷・ふじのくに静岡を舞台に、FCNが掲げる事業目的を成就することを目指し、静岡オリジナルの文化教育事業を全国全世界に向けて発信し続けていきたいと思います。そして、今後事業を一つ一つ具現化していくことを通して、この度の感謝の気持ちをカタチにしてお応えしていきたいと思います。

今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
 

2010年10月
 
一般社団法人 ふじのくに文教創造ネットワーク
理事長 齊藤 勇


 

理事長プロフィール

齊藤 勇 (Isamu Saito)
1966年、静岡県浜松市に生まれる。
大学卒業後、神奈川県の学習塾で講師を務める。その後、静岡県浜松市の教育ソフトウェア開発会社に入社。在籍中は本部部門に所属し、コンピュータで制作した作品コンテストや文科省後援の教員対象セミナー等の教育イベントの事務局責任者を担当したほか、小中学校の授業で利用する教育用統合ソフトの開発プロジェクトリーダーなどを担当。

2004年、結婚と同時に音楽イベントの企画制作事業を起業。教育を目的に、前例のない独創性のある音楽イベントの企画プロデュースを手がける。体感型レクチャーコンサートを企画制作し、浜松市・さいたま市・横浜市にて吹奏楽団の出演による計4公演を開催。演劇と映像と音楽を融合した再現型シアターコンサートを企画制作し、埼玉会館・さいたま芸術劇場・さいたま市文化センターにて計6公演を開催。彩の国シアターコンサートフェスティバル2007では大会実行委員長を務める。その後、“ふじのくに”静岡を舞台にしたFCN構想をデザインし、ビジョンに共感する諸氏と共に、2010年、一般社団法人ふじのくに文教創造ネットワークを設立。

音楽演奏では、小学校時代の金管バンドで初めて楽器にふれ、中学校では吹奏楽部、高校では管弦楽部に所属。大学時代は吹奏楽部に3年間在籍、吹奏楽コンクール全国大会で連続金賞受賞を経験したほか、定期演奏会実行委員長などを務める。そのほか、社会人時代に市民吹奏楽団、第九合唱団などに参加。
音楽鑑賞では、おもにオーケストラ(管弦楽)を中心に、クラシックコンサートやリサイタル等を、東京・名古屋・大阪など各地に足を運び200公演以上を鑑賞。
音楽以外のライブイベントでは、幼少の頃よりモータースポーツにふれ、富士スピードウェイや鈴鹿サーキット等で開催されたF1・F2・GC・耐久・二輪などのレースを100回近く観戦。そのほか、Jリーグ発足時より静岡サッカーを熱烈に応援し、日本平や磐田で開催されるJリーグなどの試合を100回近く観戦。
スポーツや音楽の文化を、本物のライブ空間に身を置きながら、直接体感することを幼少期から現在に至るまで継続し続けていることが、独自の発想や感性を養う源泉となっている。
そのほか、平成22年度・静岡文化芸術大学・社会人聴講生として、文化政策学科・芸術文化学科の専門科目を学ぶ。

現在は静岡県掛川市在住。
家族は父・母・妻と4人。
イベント総合プロデューサー、映像・演劇・演奏等を融合した音楽イベントの制作ディレクター。